社長になるには①「法律上、会社が存在しているだけ」という状態
会社法には、「社長」という呼び名はなく、社長になるには
法律上、とくに年齢制限があるわけでもないです。
社長というと、たくさん、給与をもらっているイメージを持つ方もいるかもしれませんが
給与をもらっていなくても、社長と名乗ることは、できます。
社長になるには、会社法などの法のもと、会社設立登記などをする必要があり
株式会社であれば、代表取締役として、合同会社であれば、代表社員として、登記簿に登記し
会社の定款にも記載します。
そして、会社設立の登記が完了すれば、社長になれます。
ただし、法律上、社長によべるには、建設業や宅地建物取引業などの一部の業種で、許認可も必要となります。
社長になるには②「ビジネスパーソンとして会社を経営できる状態」
①の「法律上、会社が存在しているだけ」という状態でも
社長になることはできますが、それだけでは、会社は、植物状態と大きく変わりません。
社長と呼べるのは、一人会社であれ、従業員を雇う会社であれ
一定の売上があり、社長や従業員の給与、社会保険料、税金などを払い
事業活動を何年にもわたって、継続していける状態をさします。
この状態をビジネスパーソンとして会社を経営できる状態とでもよぶとすると
こうした状態になるには、長年の会計事務所勤務の経験上
◇社長に会社の本業での経験値があること
◇会社設立前に、自己資金をコツコツ貯めているなど、会社のお金の管理ができること
◇不景気や得意先に対しても、屈しない強い精神力があること
◇健康であること
といったことが必要だと思います。
社長になるには◇社長に会社の本業での経験値があること
社長になるために、一番、重要なのは、本業の経験値です。
建設業の社長が、北海道のジンギスカンに感動し
未経験の飲食店をはじめて失敗するケースなどからは、やはり
事業を軌道にのせるには、本業の経験値が重要であることを思い知らされます。
社長の本業の豊富な経験値は、会社設立の際の創業融資にも有利に働きます。
また、本業で経験値が豊富で、人脈があると、本業がうまくいかないときに
つてをたどって、誰かが助けてくれることもあります。
社長になるには◇会社設立前に、自己資金をコツコツ貯めているなど、会社のお金の管理ができること
社長になるには、会社のお金の管理ができることも重要です。
お金の管理といっても難しいことはなく、会社設立前に、自己資金をコツコツ貯めて
資本金にあてられることなどです。
ワンマン社長だと会社のお金を自分のプライベート旅行などに使ってしまいがちですが、こうした
個人的な支出は、税務署も要チェックしますので、会社と分けて、管理できるといいです。
なお、お金の管理をするにあたり、社長になるまでに
簿記の知識を身につける必要があるかどうかと言えば、必須では、ありません。
社長になったら、税理士をつけることで、こうした会計の知識は、補えるからです。
社長になるには◇不景気や得意先に対しても、屈しない強い精神力があること
社長になるには、不屈の精神力があるといいです。社長になったら
事業が、思い通りにゆくことは、少ないです。
物価高による材料費の高騰や新型コロナウイルスによる行動制限といった社会情勢に加え
単価をさげてくる得意先や、横領をする従業員など、社会情勢や人間関係で
事業が思い通りにいかないことは、山ほどでてきます。
こうした山ほどでてくる事態に屈しない強い精神力が社長には、必要です。
実際、昔、こちらが営業活動の交渉を2時間にわたって口頭で粘り強く行ったものの
それを見事に打ち返したある社長は、自宅に道場がある剣道の有段者であり
剣道により、強い精神力を養ったのではないかと、今でも、思っています。
社長になるには◇健康であること
社長になるには、健康であることも、重要です。事業を継続するには、体力と精神力が必要ですが
それらの土台となるのは、健康です。とりわけ、40代、50代の働き盛りの世代で
社長になるには、健康診断や人間ドックも毎年、欠かさないといいです。
おわりに
社長になるには、「法律上、会社が存在しているだけ」という状態
「ビジネスパーソンとして会社を経営できる状態」のふたつの状態について
個人的な見解を述べてきました。
長年、会計事務所に勤務した経験上、社長になる人は、社長になるまで
経営学を勉強したり、財務諸表や数字に強い人ばかりではありません。
多くの社長は、長年、一つの業種で、汗水たらして、頑張って経験値と多少の資本金をため
ほんのちょっとの勇気を出して、会社を設立し、社長になっています。
そのため、これから、社長になろうと考えているかたは、まずは、自分に
今、お勤めの事業の経験値がどれだけあるか、ご確認ください。