公庫融資で最も多いご質問は、
「いったい、いくら借りられますか?」
といったものですが、
こうした質問以外にも
代表者の略歴に関し
「職を転々としているが大丈夫でしょうか?」
といったご質問も受けることがあります。
日本政策金融公庫の創業計画書には、
「経営者の略歴等」という項目があり、
それまでの職歴を書くこととなります。
代表者略歴は、この「経営者の略歴等」
と同じ意味合いです。
たしかに、ここに書く職種や業種が数年おきに
変わっているようだと、融資は厳しいです。
職種や業種がコロコロ変わっていると、
公庫担当者は、その理由について
たずねてくることがあります。
そこでちゃんと説明できないと、
融資は厳しいでしょう。
そこであらためて
「経営者の略歴等」の書き方を確認します。
「経営者の略歴等」とは、
要するに職歴を書きます。
○○年○○月 ○○会社で○○業務を○○年
△△年△△月 △△会社で△△業務を△△年
××年××月 ××会社で××業務を××年
といった書き方をします。
その際、課長やチーフ、店長
管理者といった役職を書くとよいでしょう。
ここでのチェックポイントは、
・数年おきに異業種に転職しているかどうか
・過去に休業しているかどうか
・過去に複数回、東京から福岡、
福岡から北海道など、勤務先が異動しているかどうか
・転職したとしても、今回の創業で
一定の成果をあげるめどがたっているかどうか
・これまでの職歴が今回の創業にどう生かせるか
といったところです。
そのため、単に
○○年○○月 ○○会社で○○業務を○○年
△△年△△月 △△会社で△△業務を△△年
××年××月 ××会社で××業務を××年
と職歴を書くことにくわえ、
・チーフや管理者として○○年勤務
・△△を経験し、××を担当
などを記載し、過去の職歴を
これからの創業にどう生かすかが
明確に伝わるようにします。
要するに
単に職歴を書くだけではなく、
過去の経験をこれからのビジネスにどう生かすか
という視点を盛り込むことが必要です。
一人で公庫に申し込む人の多くがこの点を
軽視しがちです。
そのため、
過去の経験をこれからのビジネスにどう生かすか
といったことが
公庫担当者に伝わらないため、
公庫担当者の印象を悪くしがちです。
職を転々とすると公庫の融資は厳しいのは
たしかですが、
創業計画書の書き方次第では、
融資の可能性が0とも言えません。
自分の気づかないところで、
これまでの職歴に
融資に有利な点があるかもしれません。
そうした有利な点を見つけるためには、
専門家と相談し、
過去の職歴をいろいろと話してみることです。
代表者の略歴をどうしたらよいか迷ったら
ぜひ、一度、無料相談をお試しください。