うちは、従業員も少ないし、社長一人の小さい会社だから
税務調査は、来ないだろう・・・
そう思うかたは、このコラムをご一読ください。
目次
・このコラムで言うところの小さい会社と税務調査
・小さい会社に税務調査は、来ない?
・小さい会社の税務調査の概要
・小さい会社の税務調査の基本的な対策
小さい会社といっても
千差万別ですが
このコラムで言うところの小さい会社とは
売上や利益の大きい、小さいではなく
・社長一人でやっている会社
・社長もふくめ、全従業員5人以下の会社
といった具合に
働いている人の少なさを基準に
小さい会社というものを、想定しています。
あくまで、ざっくりした想定なので
社長もふくめ、全従業員が6人の会社でも
このコラムでは、小さい会社と想定しています。
また、このコラムで言うところの税務調査とは
税務署による税務調査を想定しており
マルサは、想定していません。
こうした小さい会社では
直近3年で利益がほとんど出ていなかったり
税務調査が来るとしても、10年に一回くらいの頻度だったりで
税務調査は、あまり、こないと思われているようです。
しかし、税務申告の内容次第では
設立したばかりの小さい会社であっても
設立から3年経過して税務調査が来ることもあり
税務調査の頻度の目安は、一概には、言えません。
もっとも、税務調査といっても
これまでの経験上、ちいさな会社に
マルサまで来ることはと考えなくていいと思います。
こうした小さい会社の税務調査の概要としては
以下のようなものです。
・税務調査の日数:1日~2日程度
・税務調査に必要な資料:過去3年の申告書類、源泉書類、元帳、請求書等
・税務調査で指摘される項目:売上や棚卸資産の計上漏れ、個人的経費の否認等
・税務調査の流れ:日程調整→調査→申告是認、修正申告、更正等
こうした小さい会社の税務調査の基本的な対策としては
特別なことをする必要はありません。
・日常的に帳簿書類の整備をする
・毎年、確定申告を行う
といったことが税務調査の基本的な対策となります。
帳簿書類の整備の具体例としては
今月、請求書を出し、来月、入金する売上を今月の帳簿に記載するといった
請求書と帳簿の照合など、があげられます。
税務調査でつつかれるのは、こうした請求書と帳簿の数字がずれている場合です。
また、そもそも、毎年、確定申告をする必要があるにもかかわらず
確定申告をしていないと、無申告となり、税務調査のリスクが高まります。
小さい会社であっても、税務調査は、いつ来るかわからないので
こうした基本的な対策を
日ごろから、ぬかりなく、やっておく必要はあります。
今後は、小さい会社であっても
インボイスや電子帳簿保存法への対応は
税務調査対策として、確認しておく必要があります。
そのため、こうした税務調査への対策を
こころがけるなら、小さい会社であっても
税理士に相談してもいいでしょう。