現在、個人で事業を営んでおり、
新たに会社を設立し、
公庫から融資を受けたいという
ご相談をしばしば受けます。
その際、個人で日本政策金融公庫から
すでに1500万円以上の借入があり、
新たな会社で公庫から
いくら借りられるのか
気になる方もいます。
このようなケースで、
ポイントなるのは、
個人の借入額と
会社での新規借入額を
合算することです。
個人と会社だから
別々の事業体であり、
個人のときに借りたお金は
会社の融資の審査の際は、
まったく問題にならない。
というわけではありません。
個人事業ですでに
1500万円を公庫から
借りている場合、
個人と会社をあわせ
2000万円くらいが
一つの目安と言えるかもしれません。
この場合、
会社の事業計画書がいくら
よくできていても
融資の審査には関係ありません。
いくら経営者に
事業経験が豊富でも
いくら会社の自己資金が多くても
いくら売上計画に
信頼性があっても
個人事業での借入額が
ある一定の規模だと、
会社で新たに借りられる
お金には、制限がかかります。
要するに
個人と会社の二つの事業体であっても
お金を貸す側から見たら
同じ人が経営している以上、
区別はしないと言えます。
あくまで
個人と会社のトータルの借入額が
いくらかという視点で
融資の審査はなされ、
会社の借入限度額は決まってゆきます。
会社の借入額を増やすとしたら、
個人事業で借りたお金を
コツコツ返済し、
借入限度額にゆとりを持たせることが
必要です。