決算月は、いつでもいいです。
決算月は、事業年度の最終月です。
例えば、事業年度が4月1日からであれば
決算月は、3月ですが、決算月を9月にしてもいいです。
もっとも、いつでもいいといいつつも
決算月は、いつがいいか、合理的な理由もあります。
目次
・決算月のいつでもいい。と、いつがいい。①1年後がいい。
・決算月のいつでもいい。と、いつがいい。②繁忙期は、避けたほうがいい。
・決算月のいつでもいい。と、いつがいい。:おわりに
当事務所にご相談に来られるかたの多くは、
会社設立の登記をし、それからおよそ1年後を決算月としています。
決算月は、いつでもいいといいつつも
決算月は、1年後がいい理由としては
会社の法人税等の申告にかかる時間と費用を最大限、引き伸ばせるからです。
事業年度が4月1日からであれば
決算月を9月にしてもいいですが
その場合、1年後の3月を決算月とした場合にくらべ
半年分、余計に法人税等の申告をし
税理士に決算料等を払う必要があります。
ちなみにですが
消費税のインボイス制度がはじまる前までは
最大、2年間消費税の免税事業者なれる可能性もありましたが
インボイス制度がはじまってからは
会社設立1年目から、消費税の申告をする場合も散見されるため
現在では、消費税の免税期間を最大限のばすために
決算月を1年後と考える方は、少なくなっていると思われます。
決算月は、いつでもいいといいつつも
会社の繁忙期を避けたほうがいいです。
というのも
事業年度の終了時点から
2月以内に法人税の申告書や
会社の決算書を作成する手間かかるからです。
3月が決算月なら、法人税の申告期限は、5月末日です。
決算書の作成には、
期末での売掛金や買掛金、
棚卸の集計、預金残高の照合、
領収書や請求書の整理など、
会社側に労力が求められます。
さらに、節税対策や役員報酬の変更、
経営計画の見直しなど、顧問税理士との打ち合わせもあることから、
この時期は、経理にまとまった時間を割く必要があります。
繁忙期にこうした労力をかけると、
本業に集中しにくくなってしまいます。
決算期はむしろ繁忙期を避け、1年の事業活動を振り返り、
適正に申告と納税を済ませ、来期の戦略を練る時期です。
時間にゆとりのある時期を見つけ、会社設立をするように
こころがけたいものです。
なかには、会計事務所側が繁忙期をむかえる
1月~3月を避け、決算月を設定するかたもいます。
これは、会計事務所の考え方次第です。
会計事務所がこの時期、あまりに忙しいのであれば
決算月をずらしてもいいでしょうし
そうでもなければ、決算月を好きな月に設定していいでしょう。
決算月は、いつでもいいとしつつ
いつがいいか、2つほど、合理的な理由をあげましたが
会社の法人税等の申告にかかる時間と費用が多少は、かかったとしても
決算月は、9月がいいのであれば、9月でいいですし
決算月が、会社の繁忙期であったとしても
工夫次第で、業務に支障をきたさないこともできるでしょう。
そのため、決算月は、いつがいい?というのは
あくまで、経営者の考え方や業務のやり方次第とも言えます。