日本政策金融公庫の創業融資では、
自己資金割合という審査基準があります。
自己資金割合とは、
開業時の資金調達の総額に占める
自己資金の割合のことをさします。
この自己資金割合ですが、
自己資金についての認識が
公庫と申し込むかたで異なると
大きく変わるため
まずは、自己資金について確認します。
そもそも自己資金とは
個人であれば創業時の元入金
会社であれば資本金をさします。
自己資金には、自分で貯めたお金の他
親や第三者からもらったお金も含まれます。
もらう場合は、通帳に記録したり、
贈与契約書によって
もらった事実を証拠として残しておくなどの工夫が必要です。
自己資金は公庫との面談時に通帳によって確認されます。
その際は、給与等によって貯まっていることが必要です。
面談直前に一時的に他人から借りるなどすると
見せ金と判断され、公庫担当者の印象が悪くなります。
通帳に入金せずにタンス預金としてもっているお金も
立証が困難なため、自己資金とはなりません。
要するに自己資金とは開業にあたり、
通帳の取引記録等から返済不要であることを
立証できるお金をさします。
〇自己資金に含まれるもの
・給与等により自分で貯めたお金
・親などからもらったお金
注)それぞれ通帳に記録するなど立証が必要
×自己資金に含まれないもの
・見せ金
・タンス預金
・親などからの借入
開業時の資金調達の総額とは
・自己資金
・金融機関からの借入
・親類、知人からの借入
の3つを合計したものです。
開業時の資金調達の総額に占める
自己資金の割合ですが、
形式的には、1/10ともいわれていますが、
実質的には、1/4以上は必要です。
例えば開業時の資金調達の総額が
1000万円だとしましょう。
日本政策金融の2018年の新規開業実態調査
をもとにした自己資金割合は以下のようになります。
自己資金230万円
÷
開業時の資金調達の総額1000万円
=約23%
創業融資では自己資金割合が
1/4以上必要ですが
自己資金割合を正確に求めるには
自己資金についての正しい理解が必要となります。
自己資金についての理解に
不安のあるかたはお気軽にお問い合わせください。