創業計画書と経営計画書は
似て非なるものだと思います。
創業計画書 | 経営計画書 | |
作成の目的
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日本政策金融公庫の創業融資を受けること |
目的に定めはない。利益の出る体質にするなど会社ごとに異なる。 |
提出先 | 日本政策金融公庫 | 特に定めはない。強いてゆうなら金融機関 |
方向性 | 社外 | 社内・社外両方 |
フォーマット | 日本政策金融公庫の創業計画書のダウンロード等 | 特に定めはない。 |
記載内容 |
・創業の動機 ・経営者の略歴等 ・取扱商品・サービス ・お借入の状況 ・必要な資金と調達方法 ・事業の見通し |
特に定めはないが一般的に以下のようなことが書かれている。 ・経営理念 ・経営方針、経営目標 ・中長期利益計画 ・単年度利益計画 |
作成のメリット |
開業資金に必要な融資が受けられる 事業内容が整理できる 起業に自信が持てるなど |
従業員の定着率が上がる 利益が出る 経営の方向性が明確になるなど |
作成にかかる時間 | 自分で作成すると半日くらい。専門家に代行してもらうとほとんど時間はかからない。 | 決算月の1月~2月前から作成。作成にかかる時間は会社ごとに異なる。 |
計画がとん挫するパターン |
・創業時に忙しくて時間がとれない。 ・何を書いたらいいかわからないなど |
・立派なものを作りすぎる。 ・チェックしなくなる。 ・社長の一人よがりになるなど |
対象 |
創業する個人・法人 |
特に定めなし |
費用 |
自分で作成すれば無料 専門家に依頼すると 融資金額の数パーセント が相場 |
自分で作成すれば無料 専門家に依頼すると 5万円~10万円が相場 |
事前の準備 |
これまでの職歴の整理 取引先や自己資金の確保 信用情報の確認など |
外部環境、内部環境の分析 過去数期の実績の検討など
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作成後の活用法 |
計画の内容を面談で公庫担当者に説明できるようにしておく 計画にもれがないか専門家に確認してもらうなど |
毎月予算と実績との差異を分析し、改善策を検討することでPDCAサイクルを回す 経営計画発表会を開き計画の中身を共有するなど |
創業計画書と経営計画書は
利益計画を作成する点では似ていますが
作成の目的や作成後の活用法において異なります。
創業計画書が日本政策金融公庫という
外部の利害関係者に向けられたものなのに対し
経営計画書は
金融機関のみならず社内の業績管理にも
役立てられることから
会社内部で主に活用されるものと言えます。
作成の数からいえば
創業計画書のほうが経営計画書を
圧倒的に上回ると思いますが
創業後も継続的に会社を成長させるには
経営計画書を作成することをおすすめします。