従業員数人ほどの個人の歯科の開業資金と創業融資との関係について
概要をのべます。
目次
・従業員数人ほどの個人の歯科の開業資金の特徴
・従業員数人ほどの個人の歯科の開業資金と創業融資との関係
従業員数人ほどの個人の歯科の開業資金の特徴としては
設備投資が大きなウェイトを占める点です。
従業員数人ほどの個人の歯科の開業資金として
下記の設備投資をするにあたり、最低でも、数千万円は必要となります。
設備投資とは
・診療所
・レントゲン
・デジタル画像処理装置
・歯科ユニット
・保証金
・什器、備品類(エアコン等)
など、主に建物と医療機器にかかるの投資をさします。
診療所に関しては、新たに診療所を建設する場合と
診療所を借りて、内装工事をする場合がありますが
診療所の立地条件などに応じ、どちらが有利か検討する必要があります。
また、機械に関しては、開業資金を抑えるため
開業時に必要な不可欠なものに限定したり
リースや、中古の機械の購入も検討する必要があります。
従業員数人ほどの個人の歯科の開業資金として
上記の設備投資以外ですと
運転資金として、以下のようなものが、あげられます。
・材料仕入
・外注費
・人件費
これらの運転資金ですが、歯科の診療報酬が入金するのが
診療を行った月の翌々月ということを考慮すると
開業資金としては、3ヶ月分くらいを想定しておくといいでしょう。
従業員数人ほどの個人の歯科の開業資金としては
自己資金として、コツコツ貯めたお金で、全額、まかなうことができれば、ベストですが
設備投資や運転資金をあわせると、数千万円~5000万円の開業資金を捻出するには
日本政策金融公庫や、民間金融機関からの創業融資を受けるという選択肢があります。
従業員数人ほどの個人の歯科の開業資金として
創業融資を受けるには、創業計画書を作成する必要があります。
創業計画書の作成にあたっては
自己資金をためておくことや
複数の金融機関から融資を受けることに加え
売上から経費を引いた利益から借入の返済が滞りなく行えるように
利益計画を作りこむことなどが重要です。
利益計画を作りこむにあたり、個人の歯科の場合
自分に支払う給与は、経費として計上しません。
借入の元本と同じく、売上から経費を引いた利益から捻出することになります。
また、利益計画に関しては、数字の算定根拠を資料に基づき、示すことが重要です。
とりわけ、売上の予測に関しては、予測を裏付ける資料の確認は、必要です。