平成が終わり、令和になりました。
令和時代になって起業はどうなるのか?
3つほどキーワードをあげてみたいと思います。
日本政策金融公庫の2018年の新規開業実態調査によると
開業者に占める女性の割合は約2割と過去最多となりました。
2013年から5年連続で女性の割合が上昇しており
この傾向は令和になっても続くと思います。
実際、起業相談を受けていると
まだまだ男性が多いのが事実ですが
女性で起業する方のなかには
非常に意欲的な方もいるのも事実です。
ちなみに公庫の女性・若者・シニア起業家の融資実績のうち
女性層への融資先は29年度が6174件でした。
合同会社が作りやすくなったためか
10万円の資本金で起業する方もけっこういます。
お金をかけずに起業してしまうという傾向は
公庫の2019年の起業と起業意識に関する調査にも出ています。
この調査でも100万円未満で起業する方が
全体の6割を占めるなど、少額の起業が目立ちます。
起業の相談を受けていると
情報を使いこなせる方とそうでない方の
層がはっきり分かれます。
総務省の平成29年情報通信白書によると
平成が終わるにつれ、データ流通量は爆発的に増えましたが
このことによりかえって
情報の格差が広がったような気がします。
それは公庫の創業計画書の作成で顕著となります。
情報を使いこなせる方の場合
創業の動機から売上予測、添付資料に至るまで
漏れはほとんどありませんが
そうでない方の場合
計画が非常にずさんなものとなりがちです。
起業する方なかには
情報源が知人だけという方もいますが
インターネットの活用はもとより
専門家の無料相談なども活用して
情報の精度を高めることが、今後も必要だと思います。
おわりに
平成の各種統計から令和時代の起業の在り方を
簡単に占ってみましたが
こうした傾向も世の中が平和であるという前提です。
戦争のない平和な時代が続くことで、老若男女問わず
多くの人々に起業するチャンスがある社会が
望ましいと思います。