美容業界に長く勤めながらも
創業計画書のセールスポイントで
そのスキルをアピールしきれていないことというのは
実は、よくあることです。
せっかくの美容師としてのスキルも
創業計画書のセールスポイントで表現しきれなくては
もったいないです。
このコラムは創業計画書のセールスポイントについて
その書き方を解説します。
創業計画書のセールスポイントとは
日本政策金融公庫の創業融資に申請する際に
創業計画書の項目の一つです。
創業計画書のセールスポイントは
融資担当者がもっとも注目する項目です。
なぜなら
創業計画書のセールスポイントに
顧客にとってどんなメリットがあるのかが
伝わらなければ
儲かる事業として認識されず
融資の審査ではマイナスになるからです。
セールスポイントに
どうやって顧客を獲得するか
を書く方もいるようですが
それはちがいます。
この創業計画書のセールスポイントを書くポイントとしては
・自分は創業にあたりどんなスキルをもっているのか
・そのスキルは顧客にどんなメリットがあるのか
を具体的に書くといいと思います。
美容室の創業計画書のセールスポイントを書く際も
顧客目線が重要となります。
厚生労働省の理美容業の概要によると
「美容業は「美容技術」、「接客サービス」、「店 舗イメージ」
のどれ1つが欠けても顧客獲得が難しく
来店者のほとんどが近しい人からの「口コミ」によることを考えると
日頃の店内活動が顧客獲得の重要 なポイントと考えられる。」
と書かれており、日頃の店内活動で
どれだけ「美容技術」「接客サービス」「店舗イメージ」
といった価値をアピールできるかが、
美容室の創業計画書のセールスポイントとなります。
こうしたセールスポイントは
接客面と技術面に分類されるといってもいいでしょう。
セールスポイントとして
「アットホームな雰囲気の店」といった漠然とした
言い回しは、公庫からは嫌われます。
美容室の創業計画書のセールスポイントというからには
技術面でどうゆうヘアケア剤を使用し顧客にどんなサービスを提供するか
接客面でどうゆうサービスのもとで「癒し」などの価値を提供するか
といった具体性が問われます。
その際にセールスポイントとして
他店ではなく、自分の店が選ばれる理由や
店のコンセプトとサービス内容について
具体的に検討するといいでしょう。
創業計画書のセールスポイントというとき
うめる行数はわずか3行です。
この短い行数にセールスポイントを5個も6個も
入れる必要はありません。
むしろセールスポイントは1つにしぼって
自分のこれまでのスキルを活かし
顧客にあたえるメリットを具体的に書く方が
創業計画書のセールスポイントとしては、好印象です。
こうした内容を踏まえると
美容室の創業計画書のセールスポイントとしては
・他店にはない独自の美容技術をアピールする
・ハープティやマッサージ等の提供で接客サービスをアピールする
・天然素材のシャンプー等を使用し
安らぎや癒しといった店舗イメージをアピールする
といった点を書くとよいと思います。
美容室の創業計画書のセールスポイントの記入例
として下記のように書かれています。
・髪にやさしい天然ハーブを主原料としたヘアケア剤
(シャンプー等)を使用する
・ハーブティのサービスと10分間のヘッドマッサージのサービスで
顧客に「癒し」を提供する
こうした内容は
過去の勤務経験から日頃の店内活動をしっかり行っていれば
それほど難しい内容ではないと思います。
今回は各論でしたが
創業計画書の全体的なご質問も受け付けているので
お気軽にお問い合わせください。