年に数回程度
税理士変更のご相談をいただきます。
ダメな税理士と思っていても
その税理士はいい仕事をしていることもあります。
ダメな税理士呼ばわりする前に
もう一度、なぜダメなのか
理由を明らかにしないと、変更しても同じです。
税理士変更の理由としては
・税理士が病気になったり、死亡した
・税理士が逮捕された
・税理士が廃業した
・税理士が息子に跡を譲った
・税理士が遠方へ移動した
などのやむを得ない事情によるほか
・税理士が担当者任せにしている
・税理士報酬が高い
・税理士が訪問しない
・税理士が期待していたサービスを裏切った
・他にもっといい税理士が見つかった
・税理士からの提案がない
・税理士が上から目線
といったことがあげられるようです。
税理士変更のご相談の多くは
やむを得ない事情というより
税理士への不満から生じるので
ここではそちらの理由について書いてみます。
税理士変更の理由の一つは
税理士が顧問先に職員を担当させ
税理士がほとんど面会しなくなるケースです。
税理士事務所の場合
基本は顧問先とのやり取りは職員がします。
しかし顧問先のなかには
税理士と直に接したいというかたもいます。
こうした要望に応えられないと
税理士の変更となることがあります。
税理士変更の理由として税理士報酬の問題があります。
税理士報酬はおおよその相場感はありますが
税理士事務所により税理士報酬の基準はさまざまです。
こうした税理士報酬の基準に照らし
不相当に高額だと感じると
税理士変更となることがあります。
税理士変更の理由として
税理士が訪問しないということもあります。
最初は税理士が毎月来ていたのに
いつの間にか半年に一回となったといった具合です。
税理士変更の理由として
税理士が期待を裏切ることもあります。
相続の相談ができるかと思ったら
相続が得意な他の税理士を紹介されたり
融資の相談ができるかと思ったら
税理士に苦手だと言われるなどが
税理士変更の理由となることがあります。
税理士変更の理由のひとつに
他にもっといい税理士が見つかったというのがあります。
前々から知り合いの税理士だったり
ネットで新たに見つけた税理士だったりいろいろです。
税理士変更の理由として
税理士からの提案がないことがあります。
税理士が申告書しか作らず
経営分析や節税の提案などがないと
税理士に対し物足りなさを感じることもあるようです。
税理士変更の理由として
税理士が上から目線というのもあります。
上から目線というのは
税理士が顧問先をどう見るのか
顧問先がそれをどう感じるのか
といった主観的な部分であり
多くは税理士とのコミュニケーション不足から
そうした見方は生じてくるようです。
しかし、これらの理由で
安易にダメな税理士と判断するのは危険です。
ダメな税理士と呼ばれるかたの
決算書などを見ていると
その税理士がいいかげんな仕事をしているケースは
少ないと感じます。
ダメな税理士と決めつける前に
税理士変更の際は
なぜダメなのか
理由を明確にしないと税理士変更しても同じです。
税理士変更を考えている方の多くは
変更前の税理士とじっくり相談せず
変更後の税理士と勝手に話合いをしていることが多いです。
ダメな税理士と決めつけたうえで
新しい税理士を探し
唐突に税理士変更を宣告するのは乱暴ではないでしょうか？
ダメな税理士と決めつけて
税理士変更する前に
その税理士とよく話し合うことが必要だと思います。
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