2016年の中小企業白書によると
中小企業の資金の調達先は
借入のある企業の場合
やはり金融機関が一番多いという結果でした。
ところが
起業時は資金の調達先として
一番多いのは自己資金です。
中小企業の資金の調達先としても
借入のない企業の場合
内部留保が最多となっています。
他社がどうやって資金調達しているかと言えば
案外、自己資金が多いと言えるかもしれません。
中小企業の資金の調達方法としては
・内部留保
・経営者等の個人資金
・親会社、関係会社からの借入
・金融機関からの借入
・私募債
・家族、親族からの借入
・出資(増資)
・自己資金(預貯金等)
・補助金、助成金
などがあります。
このうち、2016年の中小企業白書によると
借入のある企業の資金の調達先のベスト3は
1位 金融機関からの借入
2位 内部留保
3位 経営者等の個人資金
無借金起業の資金の調達先のベスト3は
1位 内部留保
2位 経営者等の個人資金
3位 親会社、関係会社からの借入
そして2013年の中小企業白書によると
起業時の資金の調達先のベスト3は
1位 自己資金
2位 家族、親族の出資、融資
3位 民間金融機関等の融資
でした。
これらを総括すると
内部性の高い資金調達先として
自己資金や内部留保が高い順位を占めていることが
わかります。
日本政策金融公庫の創業融資の相談などを受けていると
自己資金は少なくてもたくさん借りたい
という方がたくさんいますが
多くの中小企業は自己資金を貯め
内部留保を蓄積しようと努力しています。
そのため
安易に自己資金が少なくてもたくさん借りることは
避けたほうがいいでしょう。