令和2年分の
年末調整から
「給与所得者の
基礎控除申告書」
及び
「所得金額調整控除申告書」
が新設されました。
これまでの
年末調整では
「扶養控除等(異動)申告書」
「保険料控除申告書」
を会社に
渡せば済んだものの
令和2年分からは
上記の新設された
書類を渡す
必要が出てきました。
これらの
書類が新設されたのは
基礎控除の改正です。
合計所得金額が
2400万円以下の場合
改正前の基礎控除38万円
に10万円上乗せされ
基礎控除は48万円と
なりました。
基礎控除が10万円
増えるということは
その分は
税金の負担が
減ります。
この基礎控除の
改正については
平成30年の
税制大綱によると
働き方の多様化が
その原因と
考えられます。
これまでの
日本の社会は
学校卒業後
一つの会社で
定年まで
勤めあげ
年金生活に入る
といった
ライフコースが
典型的でしたが
特定の
企業や組織に
属さずに
フリーランスで
仕事をする方が増え
今後も
その傾向が
強まると
考えられます。
他方で
これまでの
所得税制は
給与所得者や
年金所得者に
控除の重きを
置いていました。
そのため
働き方が多様に
なるなかで
フリーランスの方にも
一定の控除を認め
課税の公平性を
図ろうという
ねらいで
基礎控除の
引き上げが
実現することと
なりました。
令和2年分の
年末調整では
「給与所得者の
基礎控除申告書」
兼
「給与所得者の
配偶者控除等申告書」
兼
「所得金額調整控除申告書」
がワンセットに
なっています。
年末調整で
基礎控除を
受けるには
これらの書類が
必要です。
これらの書類が
ないと
基礎控除が
受けられない
という
事態に
なりかねません。
見慣れない書類
だからといって
捨ていいもの
でもありません。
よくわからなければ
関与している
税理士などに
相談しましょう。