起業に必要な元手
(自己資金)の平均は
毎年出される
日本政策金融公庫の
新規開業実態調査が参考になります。
2020年の新規開業実態調査では
元手(自己資金)の平均が
266万円で、1991年の調査開始以来
過去最低となっています。
近年の傾向としては
元手をあまりかけず
起業したいという方が増えているようです。
実際に
個人で起業するのであれ
会社設立をするのであれ
元手をかけずに
起業している方は多いです。
高度経済成長期と異なり
起業したとしても
日の出の勢いで成長するということは
現実的でもないためか
元手をかけずに起業して
生活に困らなければいいと
考える方が増えているからかもしれません。
もっとも
元手をかけずに起業するといっても
元手があまりに少ないのも問題です。
元手が少ないと
運転資金がすぐになくなり
仕入先等に迷惑をかけてしまいますし
一般建設業では
元手が500万円以上ないと
事業を営めない恐れもあります。
起業の際の元手は
信用力とも結びつきます。
元手が少ないと
小さな会社と思われ
取引や融資などにも
影響が出てきます。
そのため
少ない元手で起業する方が
増えていると言っても
起業の際の元手の
平均はどれくらいか
といったところは
調べておいて
損はないでしょう。
あるいは
これから
個人で起業する場合や
会社設立をする場合
元手はどれくらいあればいいのか
税理士と相談してもいいでしょう。
いずれにせよ
起業の際の元手が
気にかかったら
見切り発車で起業せずに
いったん、立ち止まって
元手について調べるか
税理士等に相談するなどの
冷静な対応が必要です。