起業するメリット・デメリットを
起業全般・個人事業・会社設立に
分けて、整理してみます。
これから起業をお考えの方向けに
ハードルの低いコラムになっています。
目次
・起業するメリット・デメリット:起業全般
・起業するメリット・デメリット:個人事業
・起業するメリット・デメリット:会社設立
・起業するメリット・デメリット:あせらない
起業するメリット・デメリットのうち
起業全般としたのは
個人事業、会社設立といった事業形態を問わず
起業全般における
メリット・デメリットをあげてみたいと
思ったからです。
起業するメリットとして
職場にとらわれない
自由な働き方ができるのは
個人事業、会社設立は、問いません。
もっとも
会社設立して、従業員が増えてくると
個人事業のときほど
自由度があるとは言えなくなりますが。
起業して事業が軌道にのれば
収入が増えるというのも
起業のメリットです。
国家資格などがあれば
それまでの
勉強の成果を活かせるのも
起業のメリットです。
個人事業、会社設立を問わず
起業するデメリットと言えば
誰からも守ってもらえないという
点があると思います。
起業すれば
成果はすべて自分のものになる代わりに
失敗もすべて自己責任であり
誰も楯となって守ってくれません。
また
起業すれば
資金繰りや経理、確定申告、年末調整といった
税務上の手続きも
煩雑となることがあります。
起業すれば
サラリーマン時代より
収入が減ることもあります。
こうした様々なデメリット
(というか、リスク)
にそなえるため
起業の前に
創業融資や税理士ら
専門家との相談は
欠かせないと考えられます。
起業する際は
個人事業か、会社設立かを
決める必要があります。
個人事業で起業する場合
会社設立より簡単に起業できますが
その分、信用力に劣るとされます。
もっとも、日本政策金融公庫の
創業融資の場合
個人事業、会社設立で
大きな違いは、ありません。
個人事業で起業する場合
会社設立ほど、手間が
かかりません。
税務署への開業届や
業種ごとの許認可が
必要なくらいです。
個人事業の場合
従業員が5人未満であれば
社会保険の加入が任意など
会社設立に比べ
ランニングコストが
割安な側面があるのも
メリットかと思います。
個人事業で起業する
デメリットとして
取引先への信用力や
人材確保といった点で
会社設立に劣る点が
あげられます。
また
個人事業の場合
法人の青色欠損金が10年繰り越せるのに対し
純損失の繰り越しは
3年しかできません。
会社設立で起業する
メリット・デメリットは
個人事業で起業する
メリット・デメリットを
反転させても
いいかと思います。
会社設立の場合
設立登記や維持管理は
個人事業に比べ、煩雑ですが
その分
信用力があると言えます。
会社設立するメリットとしては
得意先や金融機関
求人での信用力が
個人事業より増すほか
節税や社会保障といった
面でも
個人事業より
得になることがあげられます。
会社設立するデメリットとして
設立手続きや
会社設立後の維持管理に
時間とお金がかかることや
税務調査も個人事業より
入りやすい点などが
あげられます。
多くの起業する方を見ていると
起業の前に
じっくりと腕を磨き
自己資金をため
事業計画まで練る方は
少ないと感じます。
起業する際は
職場から早く解放されたいですとか
早く収入アップしたいですとか
起業のメリットに目を奪われ
起業に対し、あせりがちに
なる方もいます。
その際
少し立ち止まって
起業のデメリットや
事業形態は、個人事業と会社設立の
どちらがいいかなど
税理士らと相談しては
いかがでしょうか?
そうすることで
冷静に起業というものを見つめ
無理のない判断が
できると思います。