開店と開業の違いについて
会計や税務の観点から
考えるコラムです。
目次
・開店と開業の違い①税務書類の提出の有無
・開店と開業の違い②帳簿書類の在り方
・開店と開業の違い:まとめ
個人事業主の場合
開店はしていても
さまざまな理由で
開業届や確定申告書を出していない場合もあります。
この場合
店舗を賃貸し、メニュー表や客席も用意するなどし
開業もしていることは、事実ですが
開業届や確定申告書の提出がないと
開業の実態を書面で明らかにすることが、困難です。
個人事業主の場合
開業届や確定申告書を提出していることで
開業の裏づけがとれます。
そのため、開店と開業の違いを一つあげるとすれば
開店には、必ずしも
税務書類の提出は、伴わないものの
開業には、確定申告が不要な場合などをのぞき
税務書類の書類は、伴うのが
一般的と言えるのではないかと思います。
開店しても、長年、確定申告をしていないと
帳簿書類の作成や管理もおろそかになりがちになると思います。
帳簿書類とは、総勘定元帳や、売上帳、損益計算書や貸借対照表などです。
開業届などを出し、毎年、確定申告をしてれば
何らかの帳簿書類を作成し、売上や経費の管理もすることになりますが
確定申告をしていないと
そうした数字の管理もおろそかになります。
店舗を賃貸し、開店する場合
家賃や更新料等の支払が滞らなければ
事足りることがほとんどですが
開業という場合
確定申告が不要な場合などをのぞき
帳簿書類の作成や管理もある程度なされているのが
一般的かと思います。
開業に際し、帳簿書類の作成といっても
一から簿記を勉強するのは、少し大変ですが
市販の会計ソフトも豊富ですし
税理士に丸投げするという選択肢もあるので
そんなに難しいことではありません。
開店と開業の違いというとき
開店するには、実店舗のみあれば、事足りるものの
開業にあたっては、実店舗に加え
確定申告が不要な場合などをのぞき
実店舗を帳簿書類や開業届、確定申告書にも
反映させる必要があるのではないかと
思います。
開店しても、長年、無申告だと
税務調査に入られる可能性も出てきます。
そのため、これから、開店をお考えの方は
一度、税理士に相談されてもいいでしょう。