確定申告は、デジタル化が進むなか
アナログ化していた事前準備と
どちらが、スマートなのか
考える次第です。
目次
・確定申告のデジタルか、アナログか①マイナポータル連携
・確定申告のデジタルか、アナログか②チャットボット相談
・確定申告のデジタルか、アナログか③スマホ申告
・確定申告のデジタルか、アナログか④キャッシュレス納付
・確定申告のデジタルか、アナログか:ひとまずのまとめ
マイナポータル連携とは
確定申告の際の控除証明書等を
マイナポータルから取得するものです。
マイナポータルと連携すれば
控除額も自動計算されるなど
申告手続きの簡便化が期待できます。
ただし、マイナポータル連携の活用にあたり
・マイナンバーカードの取得
・マイナンバーカードの読み取り機器の準備
・マイナポータルの開設などの事前設定
・各保険会社と民間送達サービスとの連携
といった準備が必要です。
確定申告の際、社会保険料控除や生命保険料控除など
毎年、決まった控除を受け、かつ
これらの控除証明書が、毎年、数枚程度であれば
従来通り、紙の控除証明書をもとに
申告書を作成しても、それほど、手間ではありません。
もっとも
マイナンバーカードがさらに普及し
各保険会社などが紙の控除証明書の発行をやめるなどした場合
マイナポータル連携の利用者が増えると予想されます。
チャットボットふたばは、
税に関する疑問に動で答えるAIです。
相談の多い内容に対応しているため
利用は、しやすいです。
顧問税理士がいない場合
こうしたAIによる相談も
有効だと思います。
ただし、個別の税務相談の場合
顧問税理士がいれば
税理士にメールやラインをするほうが
いいかもしれません。
スマホ申告でマイナンバー方式をとる場合
マイナンバーカードと
マインバーカード読み取り対応の
スマホを準備する必要があります。
ただし、申告内容によっては
スマホ申告に対応していない場合もあります。
小規模事業者、給与所得者、年金所得者等のなかには
従来通り、税理士会の無料申告相談で申告するほうが
アナログではあるものの、なじみやすいかもしれません。
もっとも、税理士会の無料申告申告相談の場合
会場での待ち時間が長くなることもあります。
それを考えたら、スマホ申告を検討されていいでしょう。
キャッシュレス納付には
・ダイレクト納付
・インターネットバンキング等
・クレジットカード納付
・振替納税
があります。
振替納税のはじまりは
明治42年の大阪の郵便振替制度であり
キャッシュレス納付は、税務のデジタル化のなかでも
古い歴史をもちます。
もっとも
ダイレクト納付やインターネットバンキング等
振替納税を利用するにも
税務署に一定の手続きが必要です。
納税者の方のなかには
アナログではあるものの
紙の納付書で、税務署や金融機関で納付することを
好む方もいます。
確定申告のデジタル化は
副業が当たり前になるなかで
確定申告をしやすい環境をつくるうえでも
必要なことだと思います。
その一方で
従来通りのアナログ化した
紙の控除証明書や紙の納付書
紙の申告書の税理士による対面でのチェック
といったものが、即、非効率なものとなるものでも
ないと思います。
世の中全体のデジタル化の風潮のなかで
年齢や生活環境によっても
デジタルとアナログのどちらにベクトルが傾くか
温度差があって当然ですが
そうした温度差に応じ
デジタルとアナログの使い分けが
当面、自然となされることでしょう。
このコラムでは
こうしたデジタル化の風潮とアナログの混在のなかで
どちらがスマートなのか
考えてみたかった次第です。