税務調査でもない限り
一人社長が給料なしでも
税務署が何か言ってくることは
ないと思いますが
一人社長の給料なしの経理上
留意すべき点は、たしかにあります。
目次
・一人社長の給料なしと経理の関係
・一人社長の給料なしと税務署
一人社長で、給料なしという
方は、珍しくありません。
ただ、「一人社長の給料なし」
という、状況は、解釈次第で、異なってきます。
「一人社長の給料なし」という状況には
以下の二つが想定されるからです。
①一人社長で給料に相当する勘定科目もなし
でかつ、福利厚生費や、事務用品費、備品、雑費など
といった勘定科目に、一人社長の個人的な支出が
ふくまれていない場合
②一人社長で給料に相当する勘定科目もなし
だが、福利厚生費や、事務用品費、備品、雑費など
といった勘定科目に、一人社長の個人的な支出が
ふくまれている場合
「一人社長の給料なし」というとき
①の場合であれば、完全にセーフですが
②の場合であれば、たしかに給料は出ていないと言えるものの
税務署から見れば、他の勘定科目に一人社長の給与に相当する
個人的な支出が含まれているから、その個人的な支出はアウト
という解釈が成り立ちます。
このように
「一人社長の給料なし」といっても
福利厚生費や、事務用品費、備品、雑費などに
一人社長の個人的な支出が経理上、含まれているかどうかにより
その解釈は、変わってくるのです。
もっとも
「一人社長の給料なし」という状況の解釈が
問題となるとは、税務調査のときです。
税務調査が来ない間は
「一人社長の給料なし」という状況をどうとらえるかは
一人社長やそれに関与する税理士次第といったところとなります。
税務調査が来ない間
「一人社長の給料なし」という状況を逆手にとって
福利厚生費や、事務用品費、備品、雑費などに
個人的な支出をつけるのかどうか
それは、一人社長の給料の支払能力の問題というより
一人社長のモラルの問題となります。
個人的には
「一人社長の給料なし」というときは
一人社長で給料に相当する勘定科目もなし
でかつ、福利厚生費や、事務用品費、備品、雑費など
といった勘定科目に、一人社長の個人的な支出が
ふくまれていない場合を目指してほしいと
思います。
「一人社長の給料なし」というとき
その経理上の解釈には、ご留意ください。