創業融資のご相談にあたり、
飲食店を開業したいという方はたくさんいます。
その際に
開業を予定している店舗の下見を皆さんしますが、
立地の条件について
しっかり調べる人とそうでない人に分かれます。
そうでない人というのは、
店舗の下見をして、
見た感じ開業予定地の隣の店舗には、
夕方、これぐらいの人数が入っている。
そこから推測して
開業したら、うちの店には、
これくらいの人が来る。
といった感覚で、
立地から予測売上を算出します。
しかし、これでは、
勘に基づいて当てずっぽうに
売上予測をしているだけともとれます。
それでは、
立地を決めるにはどうしたらよいのでしょうか?
ポイントは二つです。
・資金的に無理のない物件か調べる。
・立地の特性や、坪数/席数 客層や駅からのアクセス、
乗車人員などを調べる。
こうして調べた結果を一つ一つ数値にしてゆくと、
創業計画書に説得力が生まれ、
公庫の審査が通りやすくなります。
一般的に立地の良い場所は、地価や家賃が高く、
その負担で採算が釣り合わなくなるおそれがあります。
創業計画書の「事業の見通し」には、
売上から家賃等を差し引いた利益で、
公庫への返済財源を確保する必要があります。
私自身、過去に飲食店の方の税務申告を
担当していましたが、家賃のわりに
売上が上がらない物件と契約をすると、
その後、黒字になるまで3年かかりました。
公庫からお金を借りる場合、
創業後、半年くらいで黒字にならないと、
返済財源はなかなか捻出できないでしょう。
開業予定の立地の条件と
創業計画書の「事業の見通し」について
しっかりとつり合いがとれないと、
開業後に資金繰りで苦しい思いをすることになります。
就業者をねらうに適した場所かどうか
周囲の状況をよく調べます。
稼働日数や、有効座席、客単価などと
掛けあわせ、採算がとれるか確認します。
最寄り駅からの時間、
最寄り駅の一日の乗車人数などを
計算し、どれくらいのボリュームがあるか
調べます。
昼夜ごとに、
稼働日数、有効座席数、
客単価、原価率、人件費率
曜日ごとに
昼夜で時間帯を区切り、
売上、席数、回転率などを
予測します。
立地の下見をして
たくさん人がいそうだから
といって必ず
自分の店が繁盛するわけではありません。
いくら人がたくさんいても、
その中に
自分の店がターゲットとする
客層がどれだけいて、
その客層にとってどんな利便性があるか
またこうした
利便性を伝えるための手段として
HPやSNSをはじめ、
どんなものが考えられるのか。
ここまで調べたうえで
創業計画書に落とし込まないと、
軌道にのるのは厳しいでしょう。
当事務所では、
創業計画書の無料診断も行っています。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。