2019年の日本政策金融公庫の
「起業と起業意識に関する調査」によると
まだ起業していない理由として
もっとも多いのは
「自己資金が不足している」(53.1%)でした。
しかし、起業する前にあったらよいと思う支援策で
もっとも多かったものは
資金面の支援策ではなく
「税務・法律関連の相談制度の充実」(60.1%)でした。
起業する前にあったらよいと思う支援策のなかには
「事業資金の調達に対する支援」(31.0%)
「事業資金の融資制度の充実」(27.6%)
といった資金面での支援策もありますが
今回の調査では
「税務・法律関連の相談制度の充実」(60.1%)
「技術やスキルなどを向上させる機会の充実」(35.7%)
「同業者と交流できるネットワーク等の整備」(32.0%)
といった情報・ネットワーク面での支援策が
資金面での支援策を上回る結果となっています。
こうした情報・ネットワーク面での課題を解決するにあたり
誰に相談するかが重要です。
2015年の同調査によると
人的ネットワークでもっとも多いのは友人・知人でした。
当事務所の公庫の創業融資の無料相談に来られる方のなかにも
・知人が公庫からお金を借りられたから
・友人がフランチャイズをはじめたから
・知人にノウハウが豊富な人がいるから
といった理由で起業に踏み切るかたも少なくありません。
2015年の同調査によると
専門家・支援機関のうち
圧倒的に多いのは税理士・会計士(16.5%)でした。
商工会議所・商工会(3.7%)
民間の金融機関(3.7%)
経営コンサルタント(3.4%)
日本政策金融公庫・沖縄振興開発金融公庫(2.5%)
となっており、他の機関の5倍近くになっています。
要するに
起業前にあったらよいと思う支援策のうち
「税務・法律関連の相談制度の充実」には
税理士・会計士の果たす役割が大きいのです。
こうした相談制度の窓口ですが
東京税理士会では税に関する無料相談を行っています。
時間帯は
平日の月曜日から金曜日(祝日等を除きます。)
の午前10時~午後4時(正午~1時まで休憩)
※受付は3時半までとなります。
場所は
東京税理士協同組合会館内
電話による相談窓口は
TEL03-3356-7137
となっています。
ただし、時間は面接相談・電話相談ともに30分以内
相談内容は税務、会計に関する一般的な内容に
限られるなどの制約があります。
・時間にしばられずじっくり相談したい
・税務、会計以外に融資の相談もしたい
・土日、祝日に相談したい
といった場合は当事務所の無料相談をご活用ください。
日本政策金融公庫のこうした調査結果からも
あらためて起業支援として
税理士による無料相談の重要さを痛感します。