埼玉県の川口市や東京都の北区・板橋区・荒川区
周辺を中心に起業の相談をよく受けている
北区創業融資センター@赤羽駅前です。
起業の相談で多いのは40代サラリーマンですが
40代になると
・仕事では安定した収入がある
・家族がいる
・住宅ローンがある
といった事情で
これらすべてに危害がおよぶことを恐れ
本格的な起業に踏み切れず、副業をするかたもいます。
とはいうものの、日本政策金融公庫の調査によると
起業の予定が具体的であるほど
「迷惑をかけること」の割合が低くなるそうです。
要するに
起業について具体的な情報収集や計画があれば
リスクは減らせるのです。
そこでまず情報収集のひとつとして
起業の平均について見てゆきましょう。
公庫の2018年の新規開業実態調査によると
開業時の平均年齢は43.3歳と
1991年の調査開始(開始時は38.9%)以来
最も高くなりました。
2018年度は
40代が全体の35.1%
30代が31.8%
50代が19.0%
60歳以上が7.3%
29歳以下が6.9%
となっています。
30代と40代が多いのは
20代に比べ事業経験や自己資金がたまり
50代以上に比べ意欲・体力が旺盛なためと
考えられます。
公庫の2018年の新規開業実態調査によると
開業費用の平均は1062万円です。
そのなかでも500万円未満の起業は
37.4%と最も高いです。
とはいうものの新規開業実態は
公庫からお金を借りることのできたところが
対象となっているため
開業費用の平均も高めとなっています。
公庫の2019年の起業と起業意識に関する調査では
こうした「公庫からお金を借りられた実績」
という制約を補完し
公庫から融資を受けられなかった人も含んでいます。
この調査によると
開業費用でもっとも多いのは100万円未満で36.3%
500万円未満は8割にのぼり
新規開業実態調査に比べ開業費用の平均は
約半分ほどになってしまいます。
開業費用のガチな平均ですが
調査対象をどの範囲に設定するかで
ガラリと変わるのでご注意ください。
実際に実務レベルでも
合同会社を資本金10万円で作ったり
開業時に設備投資などほとんどかからない
というかたも多いので
開業費用の平均というのは
100万~500万円くらいが相場かと思います。
公庫の2018年の新規開業実態調査によると
開業時の資金調達額の平均は1282万円です。
その主な内訳は
金融機関などの借入が平均859万円
自己資金が平均292万円
となっています。
ちなみに
公庫の2019年の起業と起業意識に関する調査では
金融機関から借入なしと答えたのは82.3%です。
多くの起業家は借入なしで賄えています
公庫の2018年の新規開業実態調査によると
開業時の平均従業員数は3.4人です。
あくまで平均なので
リアルに1人で起業する方もたくさんいます。
公庫の2018年の新規開業実態調査によると
勤務経験の平均は20.1年
斯業経験の平均は14.2年
管理職経験の平均は10.5年
となっていますが
これはかなり経験年数としては
長めという感じもします。
当事務所に起業の相談に来られたかたの
平均経験年数は7~8年といったところです。
同一業種で10年以上勤めて
管理職経験がある場合などは
むしろ平均を超えるくらいの強みがあると思います。
起業に関する平均的なデータですが
公庫の新規開業実態調査の数字は
公庫から融資を受けられたところなので
平均とはいうものの
優等生の平均と考えていいと思います。
劣等生も含むガチな平均は
開業費用や経験年数に関しては
新規開業実態調査の半分くらいかと
考えていいんじゃないでしょうか?
なお、起業に関するご相談は
無料で受け付けていますので
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