税務調査の立会で感じることの一つは
納税者側が税理士に期待するのは
税務署に強気な態度で接することではなく
税務調査の立会を早く終わらせること
のような気がします。
税務調査の立会を早く終わらせることで
本業に専念したいからです。
一般的な税務調査のポイントは
・事業の概要
代表者に関する事項、現金管理
税理士の関与状況等
・取引の流れ
売上や仕入れの計上時期等
・現場の見分
在庫を保管する倉庫
現金を管理する帳場等
・税法の解釈
消費税の課否区分
減価償却資産の取得時期等
・会計処理の妥当性
雑収入の内訳
勘定科目の適正性等
といったところだと思います。
これらのうち
・事業の概要
・取引の流れ
・現場の見分
は事業主側で説明することとなります。
・税法の解釈
・会計処理の妥当性
は税理士が立ち会って
説明することとなります。
税務調査の立会を早く終わらせるには
事業主側で
請求書や領収書などを
整理しておくことが必要です。
調査が長引く一つの要因は
調査官の質問に
事業主側で満足な説明ができないときです。
満足な説明ができないのは
調査官が求める資料を探すのに
時間がかかるためです。
資料の整理は
請求書、領収書といった
種類ごとに分けるのはもちろん
事業年度ごとにまとめておくことが大切です。
そのためには
常日頃からこうした書類の整理を心がけ
定期的に試算表をチェックする習慣が必要です。
年に1回、申告時期になって
まとめて領収書等を袋に詰め込んで
会計事務所に送るようだと
税務調査対策は難しいでしょう。
税務調査の立会が決まると
事業主側も税理士もそれなりに
緊張しますが
日頃から帳簿書類をこまめに整理していれば
税務調査はそれほど怖くないものです。
税務調査の立会で
日頃からきちんと帳簿書類を整理している
事業主の場合
調査官の質問に対し
説明に窮することがほとんどありません。
そのため
日頃からきちんと帳簿書類を整理し
毎年、期限内に適正に申告しているのであれば
税務調査は早く終わると思います。