会社設立の際に
資本金を払い込みますが
資本金を使い切ることは
基本的にありえません。
目次
・資本金の目安
・資本金を使い切るには
・資本金を使い切る前に
資本金とは
会社が出資者から集めた元手です。
資本金は会社から見ると
返さなくていいお金であり
出資者から見ると
投資したお金です。
会社設立の際に
資本金が300万円くらいあると
よいとよく言われます。
最低資本金があった時代では
有限会社なら会社設立の際に300万円
必要でした。
それ以外の会社設立300万円の根拠として
日本政策金融公庫の創業融資が
会社設立300万だと
受けやすいというのもあります。
2016年の調査によると
創業融資に成功した方の
平均自己資金は320万円でした。
資本金を使い切るには
会社設立の際に
資本金を低めに設定するか
会社設立の際に
商品や備品などを購入するか
会社設立後に
借入などをしないで
運転資金等を回すか
三通りが考えらえます。
会社設立の際に
資本金を低めに設定すれば
元手が少ないので
資本金を早く使いきることに
つながりますし
資本金として払い込んだ
お金で全額、商品や
備品などに使い切ると
資本金を早く使い切ること
につながります。
また、会社設立後に
会社に赤字が出て
借入をしないのであれば
その分、資本金として
払い込んだお金は
早く使い切ることとなります。
もっとも
会社に利益が出れば
純資産に利益が蓄積され
その利益と資本金をもとに
会社の運転資金等が
まかなえるため
もうかっている会社が
資本金を使い切ることは
考えづらいです。
会社設立の際に
資本金をなぜ払い込むか
といえば
会社設立時の
人やモノを確保するためです。
ところが
会社設立後
思ったより出費が多くなり
人件費がかさむといった
ことはよくあるものです。
こうした事態を防ぐには
日本政策金融公庫等からの
創業融資を検討しても
いいでしょう。
資本金を使い切る段階で
融資を申し込んでも
なかなか厳しいです。
創業融資であれば
資本金を使い切る前に
必要な資金の確保が
できる可能性があります。
資本金は、子供のお年玉のように
今年、使い切ったら
来年、心ある大人からもらえる
といったものではありません。
使い切る前に
必要な手を打っておく必要があります。
会社設立の際は
運転資金にゆとりをもてるように
各種専門家の活用を
検討するといいでしょう。