税理士がわからないこととわかること
について考えてみました。
目次
・わからないこととわかること
・税理士がわからないこと：専門分野以外のこと
・税理士がわからないこと：何も記載されていないこと
・税理士がわからないこととわかること
世の中には
わからないこととわかることがあります。
わからないことには
難しいくてわからないことや
未経験分野だからわからないことがふくまれ
その逆に
わかることには
簡単だからわかることや
経験済みだからわかることがふくまれます。
つまり
わからないこととわかることは
表裏一体の関係にあるとも考えられます。
このコラムでは
わからないこととわかることを
税理士にとって
わからないこととわかることとします。
税理士にとって
わからないことを読者の方に知ってもらうことで
その表裏一体である
税理士にとって
わかることについて、理解してもらい
税理士との意思疎通が
スムーズになってもらえば、幸いです。
税理士がわからないことに
専門分野以外のことが含まれます。
税理士の専門分野は
会計や税務です。
そのため
専門分野以外の
数学や物理の相談を税理士にしても
わからないことに分類されます。
数学や物理ほど、税理士の専門分野から遠いものでなくても
労務や銀行融資の相談といったものであっても
わからないことに分類されることがあります。
先に税理士の専門分野は
会計や税務と書きましたが
そのうち、税務においても
わからないこととわかることの分類が生じます。
とりわけ
組織再編や相続や贈与、事業承継といった税務は
わからないことに分類されても
不思議ではありません。
税理士である以上
ある一定の税務の知識は
共有していますが
その税理士にとって
何がわからないことであり
何がわかることなのかは
個人差があると感じます。
一般の方であれば
税理士なら誰しも、税務のことなら
なんでも相談できると
思いがちかもしれませんが
会計事務所の内部に入ってみると
税務のことなら、なんでもわかるという
税理士は、スーパーマンであり
多くの税理士は
自分がなんでもわかっているとは思っておらず
自分のわかることとわからないことの線引きは
一般の方よりも、厳格に引いてあるのではないかと
思います。
税理士をしていて
ときどき、思うことは
記録がないこと、ないし
記録されていないことは
存在しないことに等しいということです。
たとえば
通帳から預金を1万円おろしたとします。
この場合
通帳のコピーをとれば
○○年○月○日 1万円がマイナスといった
書かれ方をしてますが
その1万円の使い道を記録したレシートがないと
1万円は、経費で落ちません。
あるいは
その1万円を何に使ったか
通帳のコピーにメモをするなどの記録がないと
経費には落とせないでしょう。
決算や確定申告で
税理士にとってわからないことは
税法の解釈をめぐることはごくわずかで
大部分がこうした記録がないこと、ないし
記録されていないこと
かと思います。
確定申告がはじめての方などは
税理士に資料を丸投げすれば
何でもわかってくれると思いがちかもしれませんが
それは、違います。
とりわけ
預金通帳の写しなどには
何が収入で、何が経費なのか
メモ等をしておかないと
記録がないため
本来、経費で落ちるものが
経費が存在しないことになってしまうこともあります。
わからないこととわかることは
表裏一体の関係にあると
冒頭で書きました。
これを税理士にあてはめると
税理士と付き合う際
その税理士が何がわからないのかを
知っておけば
その税理士に何がわかるのか
推測がつくということでもあります。
このコラムにあげたのは
そのほんの一例です。
このコラムが
これから税理士を探すかたの
税理士と付き合う際の一助になれば、幸いです。
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