最近では、インボイスの導入により
鳶職に限らず、独立しても、必ずしも2年の消費税免除とも
いかなくなりつつあります。
鳶職の独立にあたり
多少は参考になるお話ができれば、幸いです。
目次
・鳶職は、独立しやすい?
・鳶職の独立とインボイス
どんな業種であれ
独立するのは、簡単なことではありません。
ただ
鳶職で独立した方のご相談を受けるなかで
・鳶職は、20代で独立することも珍しくない
・鳶職は、独立にあたり店舗など大きな設備投資が必要ない
などといったことから
比較的、他の業種に比べたら
独立しやすいと感じます。
税理士業界のように
資格取得まで長い時間がかかったり
美容室のように
店舗を構えるのに多額のお金がかかるような業界の場合
独立まで時間がかかりますし
独立に際し
創業融資なども検討する必要があります。
あくまで
個人的な感想ですが
それらの業界に比べたら
鳶職は、独立しやすいのではないかと思います。
鳶職の独立に際し
個人で始めるか、会社設立するか
迷う方もいると思います。
ただ
個人で独立しても
数年たって会社設立することも多いので
鳶職の独立に際し
会社設立を念頭に
税理士らと相談されてもいいでしょう。
独立すれば
鳶職に限らず、確定申告が必要になります。
その際
これまでは、2年間は消費税の申告が免除されるというのが
通説のようにまかり通っていましたが
令和5年10月1日からのインボイス制度の導入により
その通説も薄れつつあります。
消費税の免税事業者は
インボイスを発行できません。
インボイスが発行できないと
取引先が消費税の計算をする際
仕入税額控除ができません。
インボイスを発行していない
鳶職と付き合っていると
その取引先の消費税の納税額が増えるおそれがあります。
そのため
独立したてのころから
インボイスの登録をし
消費税の課税事業者になっておくことが
必要になるかもしれません。
独立する際は
インボイス以外にも
社会保険料の負担や日々の経理など
お金にまつわることを
ひとつひとつ、処理してゆく必要があります。
こうした
お金にまつわる諸々を相談できる
身近な専門家は、税理士です。
これから
鳶職として独立を考えているかたは
お近くの税理士にご相談されると
いいでしょう。