税務調査では、決算の際、売上や経費の計上漏れが
よく指摘されます。
目次
・決算の計上漏れとは
・決算の計上漏れの原因
・決算の計上漏れの対策
決算では、売上や経費を
決算書にくまなく計上する必要がありますが
当期に計上するはずの売上や経費が
しばしば翌期に計上されることがあります。
あるいは、売上の除外や
集計漏れ、仕訳のミスなどにより
計上漏れとなることもあります。
決算における計上漏れとは
こうした当期に計上されるはずの数字が
計上されないことをいいます。
決算の計上漏れには、さまざまな原因があります。
・社長個人でつけていた売上を集計していなかった。
・法人成り直後に、個人時代の口座に売上を入れ、法人の売上が漏れていた。
・当期の経費を翌期の経費としていた。
・税理士に売上や経費の書類の一部を渡しそびれ、計上漏れとなっていた。
など、様々な原因が考えられます。
決算の計上漏れの対策としては
売上や経費の発生する際の領収書や請求書等を
整理、保管しておき、それをいつ、帳簿に計上するか
明確にしておくことが大切です。
また、決算を税理士に丸投げする場合であっても
領収書や請求書等を各月別にまとめて整理、保管することが必要です。
もっとも
決算の計上漏れは
人間である以上、100パーセント防ぐことは難しいと思います。
事実、こうしたことをしっかりとやっていても
決算の数字のまとまったあとに
経費の書類が出てきたり
税務調査で、思わぬかたちで
売上や経費の計上漏れを指摘されることは、あります。
もちろん、意図的に売上を除外することなど
あっては、いけないのですが
可能な限り、計上漏れを防ぐために
領収書や請求書の管理や帳簿作成までの流れを整理しておくことが
大切です。