あくまで、新設法人や小さな会社の場合ですが
端的に言ってしまえば
決算は、税金だけ見てもいいのでは
ないでしょうか?
決算の際、財務分析をし
会社の現状や将来性といったものを
決算書から把握することは、大切なことだと思います。
とはいうものの
中小企業の場合
自社の売上を把握していない社長もいますし
決算が終わったら、決算書の控えが
棚に眠っている会社もあります。
それが何を意味しているかと言えば
決算で、重要なのは、税金の金額であり
決算で、税金の金額がわかり
期限内に申告と納税を済ませれば
たとえ、決算書が棚に眠っていたとしても
何も言われずに済むということかと思います。
まして
小さな会社や新設法人の決算では
会社が赤字になって、均等割という税金を申告して
納税するケースも多いことから
決算では、税金の金額だけ、見るというのも
一つの見方ではないでしょうか?
会社の規模が小さいと
預金口座も一つしかないことも多く
日々のお金の流れや財務状況といったものは
決算書を見なくても
感覚的につかめるはずです。
あるいは、自分で会計ソフトにデータを入力して
試算表を作成していれば
決算まで待たなくても、会社の数字の動きは
把握できるはずです。
ただし、税金の計算に関しては
法人税等の申告書を作成しないと
正確な数字がわかりません。
法人税等の申告書を作成するには
ほとんどの会社が税理士に決算を依頼し
税理士から、税金の金額を知らされているのが実情です。
まして、今後、インボイスがスタートすれば
これまで、消費税の計算の必要がなかった会社も
決算で、消費税の申告をすることになるかもしれません。
そうなると、新設法人や小さな会社の場合
ますます、決算で税金がいくら出るのか
気になることになるのでは、ないかと思います。
決算書は、本来、見るところがたくさんあります。
決算書には、会社のこれまでの業績の積み重ねや
今後の会社の業績の姿など
会社の、過去、現在、未来が映し出されています。
とはいうものの
新設法人や小さな会社の場合
そこまで、いろんな姿を決算書から
垣間見ず、税金の金額だけ、見ていれば
事足りてしまうのも、実情です。
こうした実情をふまえて
決算でどこを見たらいいか、迷ったら
税金だけ見てもいいかと思います。