経理のずさんさは
中小企業をピンチにします。
目次
・経理のずさんさが招く不幸
・経理のずさんさを救う3つのポイント
・記帳代行であれ丸投げであれ
中小企業が経理をずさんに
すると
税務調査や融資で
痛い目にあうことがあります。
短期のアルバイトに
支払う給与から
源泉所得税を徴収していなかったり
売上の計上時期を
間違えると
税務調査で修正申告を
迫られることがあります。
あるいは
普通預金や現金の区別を
つけずに
すべて現金勘定で
処理し現金が過大だと
融資が降りづらくなります。
これらは
経理処理を普通にやれば
中小企業と言えど
難しいことではありません。
しかし
中小企業の場合
社長が本業で忙しく
経理の面倒まで
見ていられなかったり
経理専門のスタッフが
いなかったりするためか
経理がずさんに
なることがしばしばあります。
経理のずさんさを救う3つのポイント
といっても
ごく当たり前のことを書きます。
個人であれ
法人であれ
プライベートな支出は
原則、経費となりません。
スーパーやコンビニで
生活費として支出した
レシートや
業務とは無関係な
スポーツ用品などは
その典型です。
業務に関連する
領収書やレシートと
プライベートを
しっかり区分けすることが
中小企業の経理の
ずさんさを救うポイントです。
経理に一度でも
かかわった方からすれば
当たり前じゃないか
と思われるでしょうが
経理は当たり前のことを
当たり前にやっていれば
ずさんにならないものです。
経理上
売上や経費は支払ったとき
ではなく
発生したときに計上するのが
原則です。
12月に100円売って
1月に100円回収したら
経理上、売上は12月に
計上します。
こうした収益や経費を
管理する際は
エクセル等に
一月後との収益や経費を
集計しておくだけでも
違います。
それだけでも
税務調査の際は
説明に窮しませんし
確定申告の際に
税理士とのやりとりも
スムーズになります。
収益、経費のすべてを
エクセル等で管理するのが
きつければ
売上帳と賃金台帳を
つけるだけでも
経理のずさんさは改善されます。
経理がずさんな
中小企業の場合
現金が1000万円近く
計上されていることが
あります。
この場合
使途不明金が多いと
見なされ
融資が降りづらくなります。
それを防ぐには
現金出納帳が必要です。
現金以外の資産として
売掛金や貸付金
固定資産については
決算書などで
しっかり把握しておきましょう。
借入金に関しては
返済の明細表などをもとに
決算時点でいくら残っているか
などを把握しておきましょう。
中小企業の方の
なかには
経理は税理士に任せて
おけば大丈夫と
考えてるかたもいますが
記帳代行であれ
丸投げであれ
税理士に資料を渡す前提として
プライベートなものを外したり
自社の収益計上のタイミングを
理解していることは
必須となります。
記帳代行であれ
丸投げであれ
こうした経理の
前提となる判断に関しては
基本、自社で行います。
記帳代行であれ
丸投げであれ
資料を渡されたあとの
処理が正しかったとしても
プライベートで使った
ハンドバックのレシートが
混じっていた場合は
自己責任となる可能性があります。
そのため
記帳代行であれ
丸投げであれ
経理の土台がずさんで
ないことが必要となります。