オンライン化は、税理士と関与先にとって
いいことばかりではない?
そんなオンラインと税理士と関与先の正直な話です。
あくまで私見ですので
ご容赦ください。
目次
・オンラインと税理士と関与先の3つのメリット
・オンラインと税理士と関与先のデメリット
・オンラインと税理士と関与先の正直な話:まとめ
コロナ禍がきっかけとなり
それまでの関与先への訪問に代わり
オンラインでの面談も増えました。
電子申告は、もはや当たり前となり
税理士業務もますます、オンライン化が進むと
予想されます。
そこで、オンラインと税理士と関与先の3つのメリットについて
考えてみたいと思います。
オンラインでの税務相談などは
コロナ対策として
受け入れられやすいです。
それまで、税理士事務所に来所していた方のなかにも
コロナへの警戒感からか
オンラインでの面談に切り替える方も
増えています。
オンラインでのデータのやりとりは
電話で直接連絡して税理士がでないときの
ストレスをなくし
好きな時間にメール等を送ることができます。
また、オンラインでの税理士への相談などは
税理士事務所に行かず、自宅からでも可能となります。
つまり、オンラインにより
関与先にとっては、時間や場所にしばられず
自由に税理士とやりとりができます。
PDFデータで法人都民税の納付書などを
送信すると、郵送の時間が短縮されます。
この場合、データで送った場合と
郵送した場合では
1日~数日くらいの時間の短縮となります。
データの場合、納付書の内容を間違えて入力したとしても
訂正の時間も紙に比べ、短縮されます。
紙にこだわる場合、一度、書き間違えた納付書を
課税庁から取り寄せ、再度、書き直して送ると
場合によっては、1週間~10日くらい
余計に時間がかかることもありえます。
オンラインと一口にいっても
いいことばかりではありません。
そこで
オンラインと税理士と関与先のデメリット
についても、検討してみます。
オンラインでの自動仕訳の取り込みなどでは
ときどき、ネット環境の接続が悪いとかえって
余計な時間と手間がかかることもあるようです。
オンラインでの給付金の確認作業などでは
画面と見ながら、確定申告書類の確認などをしますが
これらの確認作業にかぎっては
対面の場合にくらべ、オンラインだと
書類の画面遷移が意外とスムーズではなく
手間がかかってしまうこともあります。
オンラインにすることで
紙媒体からデータに移行すれば
時間の短縮になることもありますが
時と場合によっては
対面で紙媒体の確認作業を行うほうが
スムーズに行く場合もあります。
また、オンラインと税理士と関与先の関係性を検討する際
二箇所事務所の問題など
税理士の責任範囲の所在をどうするかといった問題もあります。
要するに
オンライン化は、バラ色というわけでもないのです。
税理士とのオンライン面談自体は
パソコンとインターネットさえあれば
新たにカメラなどを購入せずとも
実行可能です。
それまでの紙媒体の資料も
PDF化することも
ほとんど手間はかかりません。
オンラインでの税理士とのやり取りは
それほど、ハードルが高いわけではないのです。
ただし
オンラインにすることで
かえって、余計な手間がかかると感じたら
あえて、オンラインを使用しなくても
いいかと思います。
どんなやり方がベストかは
税理士とよく相談するといいでしょう。