目次
・中小企業の経営は、将軍、参謀、兵隊の三位一体
・税理士が中小企業の経営に求められること
税理士が関与する中小企業の経営者の多くは
将軍と参謀と兵隊を兼務しています。
将軍とは、経営の方向性を定め
従業員の士気をコントロールする者、
参謀とは、業績や生産性を上げるための
作戦を立てる者、
兵隊とは、実務を遂行する者、
とするならば、税理士が関与する中小企業の経営者の多くは
将軍でもあり、参謀でもあり、兵隊でもあります。
中小企業の経営者のなかには
もともと会社の兵隊であることにあきたらず
起業する方も多いです。
税理士が経営相談の参謀として起用されない要因の一つは
税理士の本業が、会計・税務といった点にあるだけではなく
中小企業の経営者が
内心、将軍と参謀を兼ねることの満足感があるのではないかと
思います。
税理士が関与する中小企業の経営者の多くが
将軍と参謀と兵隊を兼務しているとして
仮に税理士が経営相談の参謀として期待されないとしても
税理士には、試算表や決算書により
会社の数字を握っているという強みがあります。
将軍が従業員の士気を統率するため
経営計画の説明をする際
その数字の根拠を示すことができるのは、税理士です。
参謀が業務の生産性を確認するための
試算表を提示できるのも、税理士です。
中小企業の経営者にとって税理士は
仮に経営相談の参謀は無理だとしても
経営するための根拠のある数字を出す存在には
なりうると思います。
そのため、中小企業の経営者であれば
経営相談の前提として
税理士に根拠のある数字を期待すべきです。