これから起業する方向けに
インボイスって、聞いたことはあるけれど
具体的には、何なのか?といった
素朴な疑問を7つほど、紹介します。
目次
①インボイスってなんとなく聞くけど、具体的には?
②インボイスは、どの業種も必要なの?
③インボイスの登録は、難しいの?
④インボイスの登録を税理士に依頼すると、料金を支払うの?
⑤インボイスの登録まで、どれくらい時間がかかるの?
⑥インボイスのメリットは?
⑦インボイスのデメリットは?
まとめ
インボイスとは、平たく言えば
請求書です。
インボイス制度が始める前の請求書との違いは
インボイスには
「登録番号」や「適用税率」及び「消費税額等」
の記載がある点です。
インボイスというと
一見、抽象的なものをイメージされがちかもしれませんが
具体的なイメージとしては
従来の請求書に、消費税に関する必要事項を追加したもの
といってもいいでしょう。
起業の際、請求書の型を作る方も多いと思いますが
インボイス制度によって
請求書を発行する際、インボイスの登録をするかどうかも
検討する必要が出てくるのでは、ないでしょうか?
インボイスの登録は、任意です。
取引先が、一般消費者であるような
スポーツインストラクターや美容室などは
インボイスは、必要とならないこともあります。
これに対し
自分が、起業しようとする業種でインボイスが必要な場合
取引先がインボイスの登録を求めてくることもありますし
税理士と顧問契約をしていたら
税理士からインボイスの登録の確認を求められることもあります。
インボイスの登録は、任意とはいうものの
起業したら、取引先や税理士といった関係者の意見も
参考とすることは、多いと思います。
インボイスの登録は、難しいものではありません。
登録申請書の記載としては
表面と裏面に、納税地や氏名などを書いて
チェックマークをつけてゆくだけです。
具体的な書き方も国税庁のHPなどで
情報が随時、更新されています。
ちなみにですが
多少、登録申請書にチェックマークの漏れがあっても
登録自体は、してもらえることもあります。
インボイスの登録を税理士に依頼すると
料金が発生するかどうかですが
通常の顧問料の範囲で
登録の代行に対応している事務所もあります。
起業の際、税理士の関与を検討している場合
インボイスの登録についても
確認するといいでしょう。
インボイスの登録申請から登録通知まで
どれくらい時間がかかるかですが
一概には、言えません。
一度にたくさん、登録申請があれば
時間がかかることもありますし
その逆も、ありえます。
ちなみに、令和5年2月10日付の国税庁の文書によると
登録申請書の処理期間は
e-Tax提出の場合 約3週間
書面提出の場合 約2ヶ月
と書かれています。
これから起業し、インボイスの発行を検討している場合
こうした処理期間も、起業してからの
スケジュールに入れておくといいかもしれません。
インボイスのメリットは
いろいろ言われていますが
個人的には、取引先との信用を担保するもの
と考えています。
取引先との信用を担保するもののなかには
インボイス以外にも
あいさつ、時間を守る、不当な請求をしない
などといった倫理的なものもありますが
インボイスの登録というのも
登録からインボイスの発行にいたるまでの
事務処理がきちんとできているるかどうか
といった勤勉さが問われているのではないかと思います。
起業してからは、サラリーマンのとき以上に
信用力が問われます。
インボイスの登録は任意ですが
こうした信用力の担保として
そのメリットについて考えてもいいのではないでしょうか?
インボイスのデメリットは
・免税事業者が、消費税の申告が必要となる
・経費の仕訳の際、インボイスかどうかの区別が煩雑になる
などがあげられます。
ただし、免税事業者の場合
インボイス導入の最初の3年は
売上税額の2割の負担でよかったり
2年前の課税売上高が1億円以下の事業者の場合
インボイス導入の最初の6年は
1万円未満の課税仕入れについては
インボイスが不要だったりします。
これから、起業する際は
こうしたインボイスのデメリットに対する
緩和措置も調べて、インボイスの登録を検討されてもいいでしょう。
起業する前の方にとって
インボイスという言葉は
一人歩きする気体のようなもので
その存在は、なんとなく知っていても
具体的なイメージがつかみづらいものと思います。
そうしたイメージを固めるきっかけは
情報収集であったり
取引先からのインボイスの登録の案内だったりと
さまざまです。
もちろん、税理士に相談することも
そのきっかけのひとつです。