会社設立の際
役員報酬が無報酬なら
社会保険の加入義務は
ありませんが
公庫の
新規開業実態調査
などを見ると
会社設立は
お金の問題だけでは
ありません。
目次
・役員報酬が無報酬メリット
・役員報酬が無報酬デメリット
・公庫の新規開業実態調査と
お金にかえられない価値
会社の社長の
給与は
役員報酬です。
会社設立の際は
役員報酬をもらうと
社会保険の加入が義務
ですが
役員報酬が0だと
社会保険の
加入義務はないこと
になります。
社会保険の
加入義務がないと
会社が負担する
保険料もないので
会社はその分
お金にゆとりが
もてます。
また
役員報酬が0だと
源泉所得税や
特別徴収する
個人住民税も
ありません。
会社設立の当初は
お金にゆとりが
ない事も多いです。
そのため
会社設立の1年目は
役員報酬を0にして
収益が上がるのを待ち
会社設立の2年目から
役員報酬をとって
ゆくというのも
一つの判断です。
前向きにとらえると
会社設立の際に
役員報酬を無報酬と
することは
会社が
軌道にのるまでの
資金に
ゆとりをもたせること
とも考えらえます。
もっとも
役員報酬が無報酬だと
いいこと
ばかりではありません。
役員報酬が無報酬の間
その役員は
生活資金を
どう捻出するかを
考えなければ
なりませんし
役員報酬が無報酬だと
会社の経費が
少なくなる分
会社の利益が増え
法人税の負担が
増す可能性もあります。
また
日本政策金融公庫の
創業融資の際は
役員報酬が無報酬だと
融資の返済にあてる
利益が水増しされ
粉飾に近い
印象をあたえ
創業計画に
修正を加えること
もあります。
会社の社長にとって
自分で報酬を
管理できる
役員報酬は魅力です。
役員報酬が
上がることは
仕事への
モチベーションアップ
につながるからです。
実際に
日本政策金融公庫の
新規開業実態調査
(2019)でも
開業動機のうち
収入を増やしたかった
というのは
3番目に高いものです。
しかし
開業動機のうち
1番目は
自由に仕事がしたかった
2番目は
仕事の経験・知識や
資格を生かしたかった
となっています。
かの有名な
マズローの
欲求5段階説では
人間の欲求のうち
もっとも高度なのは
自分の能力を生かす
自己実現欲求です。
公庫の
新規開業実態調査
の開業動機などからは
会社を設立しようと
する方は
まさに
この自己実現欲求を
普通の人より
強くもっていると
言えます。
役員報酬は
高額な場合は
自己実現欲求
を満たしますが
そうでもない場合
マズローの
欲求5段階説では
下層の
生理的欲求
安全欲求といった
生きていくうえで
最低限の
欲求を満たすもの
となります。
そのため
会社設立の際に
役員報酬が無報酬だと
こうした
生きていくうえでの
最低限の欲求より
会社を設立し
自由に仕事するといった
自己実現欲求を
優先しているとも
考えられます。
会社設立の際に
役員報酬が無報酬
それでも
会社を設立するのには
こうした
お金にかえられない
価値があるのなら
その自己実現欲求を
満たすためにも
税理士などの
専門家を
利用しても
いいでしょう。