一人会社の決算を毎月のように
担当している税理士です。
これから、一人会社を立ち上げようとする方向けに
一人会社の5つのメリット、3つのデメリットを
あげてみます。
一人会社の5つのメリットしては
下記のようなメリットがあげられます。
・自分の役員報酬をある程度、自由に決められる。
・自分で営業から、経理まで、会社の全体像を学べる。
・反対する人がいないので事業のアイデアをすぐ実行できる。
・開業資金が少額で済む。
・一人で始める分、失敗した際のリスクも抑えられる。
一人会社のメリットとしては
自分の役員報酬をある程度、自由に決められる点があげられます。
一人会社の役員報酬の決め方としては
売上から、役員報酬以外の諸経費や借入の返済などを差し引いた
お金の残りをもとに適正額を見積もるのが、一般的です。
頑張って、売上を伸ばせば、その分は、一人社長である自分の役員報酬を
あげることができ、仕事のモチベーションアップにもつながります。
一人会社のメリットとしては
自分で、営業から、経理まで、すべてこなす必要から
会社の運営の全体像を学べる点があげられます。
一度、こうした経験をすれば
従業員を雇ったあとでも
各部署からの相談などにたいし
スムーズに対応できるようになります。
一人会社のメリットとしては
反対する人がいないので、事業のアイデアをすぐに実行できる点があげられます。
一人会社の場合、朝令暮改だったとしても
批判をおそれる必要はありません。
そのため、よいと思ったことは、すぐに実行できる点
メリットと言えます。
一人会社のメリットとしては
開業資金が少額で済む点もあげられます。
いきなり従業員を雇うと、その分、資本金なども多めに用意する必要がありますが
一人会社の場合、当面の生活費を賄える程度の資本金などがあれば
開業資金は、少額で済むことから、早く会社を立ち上げることにも
つながります。
一人会社のメリットとしては
失敗した際のリスクも抑えられる点があげられます。
従業員がいると、失敗した際は、自分だけではなく
従業員に対しても、責任を負う必要がありますが
一人会社の場合、そこまで、重い責任を負う必要もありません。
一人会社のつのデメリットしては
下記のようなメリットがあげられます。
・身近に税金や経営の相談相手がいない。
・チェックがきかない。
・自分で営業から、経理までやるため煩雑。
一人会社のデメリットとして
身近に税金や経営の相談相手がいない場合があります。
その場合、法人税の申告期限に間に合わないこともあります。
というのも、一人会社の場合
会社設立時から、税理士をつけないことも珍しくないため
法人税の申告期限がせまっても、誰も、助言をしてくれないからです。
一人会社のデメリットとして
チェックがきかない点もあげられます。
たとえば、一人会社で帳簿を自分でつけていても
本来、経費にならないものを経費にしているケースがあります。
その場合、帳簿のチェックが入らないため
本来より、多めに経費の入った決算書ができあがったりします。
一人会社のデメリットとして
自分で営業から、経理までやるため
業務が煩雑になりがちです。
自分で営業から、経理までやると、会社の運営の全体像が見えるという
メリットの一方で、営業から疲れて帰ったあとも
その日の売上の集計といった経理業務まで行う必要もあるため
業務は、煩雑になりがちです。
一人会社のメリットは、自由度が高く、リスクが少ない点ですが
デメリットとして、業務内容をチェックのチェックが甘くなりがちであり
かつ、業務が煩雑化する点があげられます。
こうした一人会社のメリットを活かし
デメリットを削ぐためにも
身近な専門家である税理士を活用してもいいでしょう。