平成30年の国税庁の確定申告書等作成コーナーのよくある質問では
雑費とは、「事業上の費用で、他の経費に当てはまらない経費です。」
と回答しています。
目次
・確定申告の雑費の具体例
・確定申告の雑費とは①個人編
・確定申告の雑費とは②法人編
・確定申告の雑費のNG①所得税、住民税
・確定申告の雑費のNG②私物
・確定申告の雑費のNG③借入の返済元本
・確定申告の雑費のNG④固定資産
・確定申告の雑費のNG⑤所得控除
・確定申告の雑費と区別したい科目①租税公課
・確定申告の雑費と区別したい科目②広告宣伝費
・確定申告の雑費と区別したい科目③接待交際費
・確定申告の雑費と区別したい科目④減価償却費
・確定申告の雑費と区別したい科目⑤福利厚生費
・確定申告の雑費と区別したい科目⑥給料賃金
・確定申告の雑費と区別したい科目⑦外注工賃
・確定申告の雑費と区別したい科目⑧地代家賃
・確定申告の雑費の具体例
確定申告の雑費の例は、無数にありますが
確定申告の雑費に含まれるものの一例をあげると
以下、科目:摘要の順で
雑費:清掃費 雑費:顧問料 雑費:送金手数料 雑費:振込手数料 雑費:取立手数料
雑費:ダスキン 雑費:クリーニング代 雑費:ゴミ袋代 雑費:警備保障代
雑費:現像代 雑費:採用諸経費 雑費:信用調査費 雑費:生花代
雑費:現金過不足
・確定申告の雑費とは①個人編
個人の所得税の確定申告で、雑費とは
「事業上の費用で他の経費に当てはまらない経費です。」
と国税庁が、回答していますが
これは、雑所得の定義にも似ています。
確定申告の雑所得とは
「利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得及び
一時所得のいずれにも当たらない所得」をいいます。
要するに、確定申告の雑費とは、いずれにもあてはまらない経費です。
所得税の青色申告決算書には、経費のうち、雑費と区分して印字してあるのは
・租税公課
・荷造運賃
・広告宣伝費
・接待交際費
などです。
雑費にしたい場合、これらの青色決算書のひな形をもとに
他の経費にあてはまらなさそうなものを
雑費とするのがいいでしょう。
・確定申告の雑費とは②法人編
法人の確定申告でも、雑費は、決算書によくのせます。
法人の場合も雑費の基本的な考え方は、個人と大差ありません。
・確定申告の雑費のNG①所得税、住民税
確定申告で、雑費というとなんでもありではありません。
所得税や住民税は、雑費になりません。
罰金、科料及び過料なども雑費になりません。
公務員に対する賄賂なども、雑費になりません。
・確定申告の雑費のNG②私物
雑費にならないのは、私物も同じです。
家族旅行など、をプライベートで行く場合は、雑費になりません。
事業と無関係なゲームやレジャー関連などの支出も、雑費になりません。
・確定申告の雑費のNG③借入の返済元本
公庫などから、借入をして返済にあてる元本も
確定申告では、雑費となりません。
・確定申告の雑費のNG④固定資産
取得価額にもよりますが、車等の固定資産は、雑費で落とす
税理士事務所は、ほとんどないと思います。
取得価額によって、減価償却か雑費ではなく
消耗品費で落とします。
・確定申告の雑費のNG⑤所得控除
医療費控除や社会保険料控除などの
所得控除も雑費には、なりません。
・確定申告の雑費と区別したい科目①租税公課
租税公課は、雑費と混同されがちですが
税金の支払状況を確認するためにも
雑費とは、分けたほうがいいでしょう。
・確定申告の雑費と区別したい科目②広告宣伝費
広告宣伝費も少額であれば、雑費に入れても、問題ないですが
多額の場合、広告宣伝費の効果検証のためにも、雑費との区別は
あったほうが、いいでしょう。
・確定申告の雑費と区別したい科目③接待交際費
接待交際費もその効果を検証するため、雑費とは、分けたほうがいいでしょう。
・確定申告の雑費と区別したい科目④減価償却費
減価償却は、固定資産を耐用年数で案分して、その支出の
効果が長期にわたることもあり、支出の効果が単年度に限定されがちな
雑費とは、区別したほうが、いいでしょう。
・確定申告の雑費と区別したい科目⑤福利厚生費
福利厚生費も従業員の福利厚生の充実を図るものであり
雑費とは、区別したほうがいいでしょう。
・確定申告の雑費と区別したい科目⑥給料賃金
給料賃金も労働分配率などを出し、経営状況を確認する必要から
あるいは、源泉所得税のもれを確認する必要から
雑費とは、区別したほうが、いいでしょう。
・確定申告の雑費と区別したい科目⑦外注工賃
税務調査で、よく問題になるのが、給与と外注の区別です。
外注工賃を雑費にすると、こうした論点がぼやけるおそれもあり
おすすめできません。
・確定申告の雑費と区別したい科目⑧地代家賃
地代家賃も経費に占める割合は高いことが多いため
損益の状況を正しく認識するにあたり
雑費とは区別したほうがいいでしょう。