法人決算を自分でやるメリットは、数字に強くなることであったり、税理士費用がうくこと
であったりしますが
法人決算を自分でやるデメリットとして、自分でやると時間がかかる点などが想定されます。
目次
・法人決算を自分でやる2つのメリット
・法人決算を自分でやる7つのデメリット
・法人決算を自分でやるかどうか
・法人決算を自分でやる2つのメリット
法人決算を自分でやるメリットとしては
・数字に強くなる。
・税理士費用がうく。
この二つが考えられます。
・法人決算を自分でやるメリット①数字に強くなる。
法人決算を自分でやるメリットとして、経営者が数字に強くなる点が、あげられます。
法人決算を自分でやるためには、複式簿記の知識や源泉徴収への理解、消費税の納税義務の判定など
総合的な知識が必要とされます。
これらの知識があれば、毎月の試算表を自社で作成することは容易ですし
納税予測も立てることもできます。
法人決算を自分でやるための努力は、経営成績のリアルタイムでの把握や銀行借入に強くなることにも
つながります。
そのため、数字に強くなりたいのなら、法人決算を自分でやってみるのもいいかもしれません。
・法人決算を自分でやるメリット②税理士費用がうく。
会社設立をしたばかりで、税理士費用をうかせたい場合も法人決算を自分でやるといいかもしれません。
会社設立の後、税理士費用をうかせるには、毎月の仕訳入力を自分でやって
決算のみ税理士に依頼するのも一般的ですが、決算までも自分でやってしまえば
さらにうくことになるかもしれません。
現在は、ネット上で、格安の法人税申告ソフトも手軽に入手できます。
それらをうまく活用できれば、税理士に依頼した場合に比べ、年間数十万円ほど
手元にお金が残る可能性もあります。
・法人決算を自分でやる7つのデメリット
とは、いうものの、法人決算を自分でやるデメリットが大きいのも事実です。
法人決算を自分でやるデメリットとして
・会計税務の複合的な知識が大変
・仕訳入力が大変
・税制改正についてゆくのが大変
・手書きの申告が大変
・税務ソフトになれるまで大変
・正確にやるのが大変
・本業に集中できず大変
といったことが、考えられます。
法人決算を自分でやるデメリット①会計税務の複合的な知識が大変
法人決算を自分でやるデメリットとして、会計や税務の知識の習得にけっこうな
時間がかかることがあげられます。あまり参考にならない数字ですが、法人決算に必要な
知識を習得するための時間として、税理士試験の試験科目の合格に必要な時間を紹介します。
簿記論…450時間 財務諸表論…450時間 法人税法…600時間
消費税法…300時間
もっとも、税理士試験は、あらゆるケースを想定し
網羅的に知識を取得するため、実務で法人決算をやる場合
もっと少ない勉強時間ですむと思います。
ただそうであっても、法人決算を自分でやるには、100時間くらいは
勉強する必要はあるかと、思います。これだけの勉強をしても法人決算は年に一回です。
毎月、決算があるなら、勉強意欲もわくかもしれませんが
年に一回の自社の決算のために、けっこうな時間を使うことが
効率的かどうかは、検討が必要です。
法人決算を自分でやるデメリット②仕訳入力が大変
法人決算を自分でやるデメリットとして、仕訳入力が大変な点があります。
どんなに小さな法人であっても、取引を複式簿記で処理するには
会計ソフトで年間数百件以上の仕訳入力をする可能性が高いです。
会計ソフトの入力に慣れたかたであれば、1時間あたり、150~200くらいの仕訳入力が可能ですが
なれない場合で、1時間あたり、100件の仕訳入力とし、年間の仕訳入力の数が1000あれば
それだけで、10時間は、使ってしまいます。この場合、経営者は、1年のうち
1日は、まるまる法人決算に時間を使うことになります。
その場合、経営者によっては、休日を犠牲にしてでも、法人決算に時間を投入せざるを得ない状況と
なりかねません。
法人決算を自分でやるデメリット③税制改正についてゆくのが大変
法人決算を自分でやるデメリットとして税制改正についてゆくのが、大変な点があげられます。
税制改正は、毎年行われます。とりわけ近年は、法人決算の際に納付する
地方税の税率が複雑になっています。
どの時期にどの税目にどんな税率が適用されるのかなど、改正のたびに
法人決算で自分でチェックするのは大変です。
法人決算を自分でやるデメリット④手書きの申告が大変
法人決算を自分でやる際、手書きの申告書にするか、電子申告するかという
選択肢もあります。もっとも、手書きの申告の場合
数字の転記が大変な作業となり、修正も容易ではありません。
法人決算の場合、決算書を修正すれば、法人税申告書、勘定科目内訳明細書
事業概況説明書なども修正しなければならず、手書きでこれらの修正項目を処理していたら
それだけで、半日かかることも珍しくありません。
法人決算を自分でやるデメリット⑤税務ソフトになれるまで大変
法人決算を自分でやるデメリットとして、税務ソフトを使ったとしても
それに慣れるまでは、数年はかかる点もあげられます。
毎月、法人決算をやる税理士でさえ、新しい税務ソフトになれるまでは
半年くらいかかることもあります。(個人差があります。)
また、税務ソフトといっても、ときどき、不具合を起こすこともあり
その都度、それらを解消するのも大変です。
法人決算を自分でやるデメリット⑥正確にやるのが大変
法人決算を自分でやるデメリットとして、正確にやるのが、大変な点があげられます。
法人決算は、銀行融資や各種協力金など、多数の利害関係者の目にとまり
自分でやると、その都度、法人決算の不備を指摘されかねません。
とりわけ、税務調査などが法人に入った場合、毎年、法人決算で、一定の正確さが保てないと
過去3期分の申告書類を税務署が確認したときに、太刀打ちできません。
法人決算が正確かどうかは、税務調査で明らかになることがあります。
法人決算を自分でやるデメリット⑦本業に集中できず大変
法人決算を自分でやるデメリットとして、本業に集中できなくなるおそれがあります。
会社設立の当初であれば、経営者の一番の仕事は、売上をつくることです。
法人決算の目的は、正しく税金を計算する税務の申告であり、売上をつくることでは、ありません。
そのため、法人決算を自分でやるくらいなら、税理士に任せて、経営者は売上をつくることに
専念してもいいのではないでしょうか?
・法人決算を自分でやるかどうか
もともと、税理士が生まれた背景には、自分で決算すると
間違いを指摘されやり直しをさせられることが多かった点などがあります。
自社と税務署とでは、税務の知識、経験に各段の差があります。
こうした各段の差を埋めるためにも、多少、お金がかかってでも
法人決算を税理士に代行してもらったほうが、いいです。
その方が、会社が法人決算にかかる時間も少なくて済みますし
税務調査などが入っても、税理士が会社と税務署の間に入ることで
税務署との衝突が軽減されます。
その結果、会社の経営者が、税務というバックオフィスに気をとらわれることなく
本業に集中できるようになり、業績をアップすることも期待できるようになります。
当税理士事務所では、法人決算では、常に税務調査を念頭において
慎重に必要な資料の収集や確認作業を行っています。
初回相談は、無料です。お気軽にお問い合わせください。