記帳代行の流れや
やり方について解説します。
目次
・記帳代行とは
・記帳代行の流れ
・記帳代行のやり方
記帳代行とは
帳簿の作成の代行です。
記帳には簿記の知識が必要です。
帳簿の作成は
クラウド会計などでもできますが
作成した後の帳簿をチェックするには
簿記や税法の知識が必要です。
将来的に簿記や税法の知識がなくても
帳簿が作成できるかもしれませんが
今のところ、記帳代行には
まだ簿記や税法の知識が必要なので
記帳代行は
下記のような方におすすめです。
・自分で帳簿をつけるのが不安
・帳簿は丸投げしたい
・記帳にさく時間がもったいない
記帳代行の流れは、以下の4つのステップです。
①税理士事務所等が資料を預かる。
↓
②税理士事務所等が仕訳入力する。
↓
③税理事務所等が試算表等を出力する。
↓
④税理士事務所等が資料を返却する。
記帳代行を依頼する場合
記帳代行は毎月やるのが理想ですが
半年に一回あるいは年に一回でも結構です。
記帳代行は確定申告のための帳簿づくりなので
最低でも年に一回は行う必要があります。
記帳代行を毎月やる場合
数字をすぐに確認したいのであれば
月初に資料を預けてもいいでしょう。
記帳代行の際は
領収書やレシート、通帳、賃金台帳が
あれば大丈夫です。
現金出納帳を自社で作成している場合は
記帳代行の際に領収書やレシートに代えて
現金出納帳を渡しても大丈夫です。
通帳のデータですが
通帳そのものを渡すか
通帳のコピーかPDF、ネットとの連携など
で渡しても結構です。
賃金台帳ですが
自社で作成するか
社労士に作成してもらうか
で判断が分かれますが
少ない人数なら自社で作成したほうが
コストは浮きます。
給与がずっと定額で
賃金台帳を作成しない会社もありますが
その場合はあえて賃金台帳を
つくらなくても記帳代行は依頼できます。
これら以外にも
記帳代行の際に
預かる可能性のある資料は
・請求書
・工事台帳
・車の売買契約書
・借入明細
・登記簿
などです。
記帳代行では
税理士事務所等が
預かった資料を
コンピュータに仕訳入力します。
仕訳入力とは
取引の年月日、借方と貸方の勘定科目
金額、消費税の区分、摘要を
入力することです。
記帳代行の流れの中には
記帳代行によって
作成した試算表の出力も含まれます。
試算表を作成することで
納税予測や
経営計画の進捗状況の
確認などができます。
記帳代行の終わりは
資料の返却です。
PDFや現金出納帳などを
税理士事務所等に渡せば
そのまま資料の
返却も不要にできます。
資料の返却のタイミングは
税理士事務所等が
毎月訪問すれば訪問時
あるいは決算時といった
ところが一般的です。
記帳代行のやり方というとき
税理士事務所等が記帳代行をする際の
職員向けのやり方と
事業者の方が税理士事務所に
記帳代行を丸投げするやり方の
二つに分かれます。
記帳代行は
「入力」と呼ばれ
税理士事務所の基本業務です。
「入力」は
現金取引と預金取引に大別されます。
取引の年月日、借方と貸方の勘定科目
金額、消費税の区分、摘要を入力し
現金や預金の残高などに
間違いがないかを確認します。
記帳代行のやり方としては
事業者の方が
税理士事務所等に丸投げするのも
一つの手です。
自社で記帳するより
丸投げのほうが
時間と手間がかかりません。
記帳代行には
消費税の区分をはじめ
税法の知識も必要です。
記帳代行を丸投げするなら
正確さも含めて
税理士事務所が無難です。